ひきこもりクエスト

ひきこもりが何と戦ってるかって?自分の中にいる怪物だよ

愛なきパクり記事を許すな!『ネットは基本、クソメディア』

スポンサーリンク

クソメディア、キュレーション

ネットは基本、クソメディア。このタイトルを聞いてどう感じるでしょうか?

ブロガーであれライターであれ「発信者」の経験がある人と、「調べたいことがある時だけスマホを開いて検索する」人では感じ方が違うと思います。

クラウドソーシングのライターよ、あなたはクソメディアで書いた経験は一度もないと胸を張って言えますか?

自己啓発本ばっかり読んでないで、こういう耳の痛い話も聞くべきです。

 いかに情弱からカネをむしり取るか

ネットでは日夜、情弱に広告を踏ませるための攻防が繰り広げられています。

Google検索で一位を取れば見られる回数(PV)が増えます。

それだけ記事に貼った広告が表示される回数も増え、運営者にチャリンチャリンとお金が入る仕組み。

正直、クソメディアの運営にとって内容はどうでもいい。

取材もせずに適当にまとめた記事、素人ライターを安く買い叩いて記事を量産してサイトを作り「メディア」と名乗っています。

情けないことに、イケてるビジネスマンが知恵を絞ってバカからカネを巻き上げようとしているのが昨今のネットなんですよ。

社会不適合者がアフィリエイトで再起をかけようとしているなら、まだ同情の余地があります。

偏差値高そうな人たちがクソメディアを運営していると「何のために勉強してきたんだよお前ら……」と思ってしまいますね。

取材しない記事を「コタツ記事」と言いますが、コタツ記事にもいろいろあって、この本の冒頭で紹介されている芸能人ネタは「トレンド記事」というやつでです。

検索需要のある芸能人でPVを稼ぐ手法ですね。

ブログやサイトを運営したことがない方にとってはピンとこないかもしれませんが、GoogleのAIは足で稼いだ記事とコタツ記事を見分けることができません。

私も試しにYouTuberの炎上ネタでコタツ記事をいくつか書いてみました。

ほんとに取材なんかしなくてもタイトルに有名人の名前を入れるとPVは増えるんですよ。ダメじゃん。

中瀬ゆかりの検索結果

ここで「中瀬ゆかり」で検索したのに上西小百合の画像が出てくる、というGoogle先生渾身のボケを御覧ください。

上西メイクの中瀬ゆかりと本人を区別できないんですから、コタツ記事を見分けられなくても不思議ではない。

WELQ問題

一部上場企業のDeNAでさえ、なりふり構わずクソメディアを作っていました。

それが医療情報サイトの「WELQ」です。

  • 金儲けのために大量記事を量産。
  • 記事を書いていたのはクラウドソーシングで雇われた素人ライター。
  • 内容は他所のサイトからパクってリライト。
  • 素人が書いた記事なので薬機法、医療法、健康推進法に違反する恐れがあった。

法律的にも問題がありますが、倫理的にも許しがたいクソメディアでした。

WELQが「死にたい」で検索一位を取った記事は、死にたい人を転職サイトのアフィリエイト広告に放り込むために書かれていました。

死にたいほど悩んでいる人を金に変えるハゲタカ。

他にも「肩こりは霊のしわざ」「日焼けに濡れタオル」といったトンデモ記事が普通に掲載されていました。

やり過ぎたDeNAが見せしめとして吊るし上げられましたが、パクリコンテンツという点では、サイバーエージェントのSpotlightもNaverまとめも同罪です。

ネット全体にクソ体質が蔓延していることは事実。

雑誌や新聞で書いているライターが、取材もしないパクり記事をコンテンツと呼びたくないのはよくわかります。

DeNAがWELQを閉鎖し、他社のキュレーションメディアも次々と閉鎖されたことが大きなニュースになりました。

検索1位が信憑性の高いサイトとは限らない

WELQ問題を受け、Googleは「健康アップデート」を行い、医療情報サイトの順位をガッツリ下げました。

AIの精度が高くなり、今後はコタツ記事で稼ぐのは難しいという意見もあります。

私はDeNAとは直接関わりはありませんが、クラウドソーシングの闇として見過ごせない問題でした。

そこそこ有名なクラウドライターがDeNAを擁護するようなコメントをしていた時は、悪魔かと思った。

そんなんだから、Webライターwwwwってバカにされるんだよ。

意識高いツイートばっかりしていても、本質は「カネになりさえすればいい」というクソメディアと変わらないですよね。

私はコタツ価格の案件にはコタツ記事しか納品しません。

クラウドソーシングのクライアントが言っている「質の高い記事」はクソメディア基準であることが多いので、真面目にやったら損です。

K氏は「質の高い記事」を情報の「網羅性」と「専門性」を満たした記事であると捉え、この2つを満足するためには、例えば、あるユーザーが特定のキーワードを検索する場合に、1つのウェブサイトを閲覧するだけで必要な情報が得られるようにするため、そのキーワードについて検索した場合の検索結果上位の記事に掲載されている情報を漏れなく盛り込む(網羅性)とともに、そのキーワードに付随して検索されることの多い予測キーワードに関する情報をなるべく多く盛り込むことが必要であると考えていた。

パクって継ぎ接ぎした記事のどこに専門性があるんだか……。

自分がGoogleで調べ物をする時も、SEO対策ばっちりクソ記事のおかげで欲しい情報が見つからないことがよくあるんですよね。

Google検索を利用される方には、2ページ以降も見ていただきたいと思います。

 

活動資金を稼ぐためと割り切れ

私は「自分の時間とお金を使った記事は絶対にクソメディアには売り渡さない」と決めています。

クラウドライターは金を稼ぐ手段の一つでしかないし、こだわりも何もないですから。

私は幸運にもクラウドソーシング経由で書籍の仕事をいただいたこともありますが、それはガチャで当たりを引くようなものです。

大半の仕事はやり甲斐のないコタツ記事の量産。

ここに留まるのではなく、踏み台にして仕事の質を上げていかないとダメですね。

クラウドソーシングのクライアントに限らず、対応がいい加減なネットメディアは多いので気をつけてほしいと思います。

仕事の話の途中で音信不通になっても驚くなかれ。

私も今月は新しい仕事が入る予定でしたが、クライアントが飛んだのでスケジュールが空き、ふてくされて読書をしていた次第です。