竈門兄妹の命の恩人であり、炭治郎の資質を見抜いて育手の鱗滝さんに推薦した水柱・冨岡義勇。
「ご自愛専一にて精励くださいますようお願い申し上げます」で終わる冨岡さんの手紙がやたら渋くて「ご自愛ください」をこんなにカッコ良く表現できる冨岡さん、文章もイケメンだわ!と女子のハートを鷲掴みにしたのでした。
炭治郎の兄弟子でもある冨岡さんですが、煉獄さんの活躍により存在感が薄まっている感が……。
第一話であんなに饒舌だったのに会議で竈門兄妹に再会した時はまったく喋らず。このへんでクールキャラのメッキが剥がれ、ただのコミュ障なのでは……とモヤモヤしてきます。思慮深いから黙っているわけではない。喋れないんだ、と。
しかも言葉足らずなのに余計なことは言う。手紙の語彙力どこやった。
それでも炭治郎と禰豆子のために腹を切る覚悟をしていたのは流石だと思ったですが、無限列車で煉獄さんに心酔した炭治郎はほぼ煉獄さんの話しかしなくなり、いよいよ兄弟子としての立場が危うくなってきます。
柱のなんたるかを教えるのは冨岡さんじゃなかったのかよう。
もう「生殺与奪」より「心を燃やせ」とか「責務を果たす」とか煉獄語録のほうが市民権を得てるんじゃないか? いっそ猗窩座の「鬼にならないか?」のほうが流行ってる気がする……。
那田蜘蛛山の任務の後、少しずつ冨岡さんとかまぼこ隊の絆が深まっていき、やがて過去が明かされて……みたいな展開になると予想していたのですが、まさか会議で一度会ったことがないギョロ目と列車の旅をすることになるとは。そして全部もっていかれるとは。
そりゃあ冨岡さんは愛想がないし、私も最初は好きではなかったけれど、別に冷たい人ではないんですよ。
炭治郎役の花江さんも鬼滅ラヂヲでおっしゃっていたように、会議で天元さんに弾き飛ばされた蜜璃ちゃんを助け起こしたのは冨岡さん。体育座りもするし足音は「てちてち」だし、ゆるキャラみたいなもんです。
私が冨岡さんを好きになれなかった理由も顔が良いことばかりが話題になって、冨岡さんの魅力がすべて「イケメン」の一言に吸収されてしまうのが気に食わなかっただけでした。冨岡さん本人とは何の関係もありませんでした(八つ当たり)。
煉獄さんと違って察してちゃんで面倒くさいところもあるけれど、冨岡さんはいい奴です。
「明治おいしい牛乳」のタイアップに抜擢されたかまぼこ隊と煉獄さん
いつもかまぼこ隊プラスワンに選ばれるのは冨岡さんでしたが、ついにかまぼこの引率からも外されてしまうとは。よもやよもや。柱として不甲斐なし。生殺与奪の権を握られないように頑張ってほしいものです。
冨岡さんはしのぶさんにいじられてる時がいちばん輝いていると思います。