ひきこもりクエスト

ひきこもりが何と戦ってるかって?自分の中にいる怪物だよ

ひきこもりが人生初の花見に出かけたよ

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桜

 ひきこもりは、ひきこもっているから、ひきこもり。お布団から一歩でも外へ出たら冒険です。玄関から出たら大冒険。そんなひきこもり歴25年の私が、家族と一緒に人生初のお花見に出かけてみました。

桜の銘木が楽しめる公園

訪れたのは新潟市の「じゅんさい池公園」。桜の名所として地元で有名なスポットです。

園内の桜は40本と多くはないですが、「祇園しだれ桜」の名で知られる京都の円山公園の血筋を継ぐシダレザクラは一見の価値あり。毎年4月上旬の桜の開花時期あわせて開かれる「夜桜観桜会」では、かがり火に照らされる幻想的なシダレザクラの姿が楽しめます。

公園は赤松の林に囲まれ、西池と東池の2つの池を有します。住宅街や学校のある通りの並びにあり、外から見ると鬱蒼としているのですが、中に入るとすごく明るいですよ。

 

街の中に突然現れた〈異界〉のよう。ダイダラボッチが出てきてもおかしくない。

自然環境を守るため歩道は整備されておらず、山道でよく見るような木で組まれた階段があります。手すりも付いていますが、地面がでこぼこしているのでヒールのある靴はやめたほうがいいです。

東池の一本桜

階段を降りると池に出ます。池の畔に桜が咲いていて、とても綺麗でした。

東池を挟んだ両側の桜が見えるこの場所は絵になります。私のほかにもカメラを構えている人がいました。手前の桜は池にかかるように斜めに枝が伸びていて、風情があります。

夜はライトアップされて鏡のような池の水面に、幻想的な桜の姿が浮かび上がるそうですよ。

桜といっても品種は600以上あるといわれています。京都随一と名高い円山公園の桜は「一重白彼岸枝垂桜」という種類で、歌人の与謝野晶子も愛したという銘木。

1974年に初代が樹齢220年で寿命を迎えたため、現在の桜は2代目になります。その2代目の子孫がじゅんさい池のシダレザクラなのだそうです。

シダレザクラ参考画像

……と長々と語っておいて恐縮ですが、私、シダレザクラの写真を撮っていないのです……。人がたくさん集まっているのを見て怖くなり、近寄れませんでした。1人か2人ならいいのですが、大勢の人がいると逃げてしまいます。こういう時、自分はひきこもりだなあと思います……。

花はとても綺麗でした。移動中にも路面の桜を見ましたが、この公園のシダレザクラは花の付き方が繊細で、とても神秘的です。

ヘタレっぷりを露呈したところで、もう一つご報告を。

じつはこのじゅんさい池は、ネットで心霊スポットと呼ばれているんです。自殺の名所という噂があり、とくに稲荷神社とトイレの周辺に重い空気が漂っているとかいないとか。

「行くしかない」

私はそう思いました。

どうせ呪われたような人生。いまさら呪われてもどうってことはない。ひきこもりの意地を見せてやる! とよくわからない衝動にかられ、目的地へ向かいました。

老婆の霊が現れるというトイレ

道路に面した場所に噂のトイレがあります。トイレの周りには誰もいなかったのでラッキーでした。

実際に用も足してきましたよ。

ブロガーなら使用感もレポートすべきでしょ?

男子トイレ

男子トイレの内部

入り口にドアがないので、外から中が見えます。公園のトイレにありがちな薄暗くて汚いイメージからはかけ離れていました。怖さゼロ。造花も飾られていて、よく手入れされている感じがします。

多目的トイレ

多目的トイレの内部

広々としていて開放感があります。こちらにも造花が飾られています。

ただ、前に使った人が水を流し忘れていました。小のほうだったから良かったものの、幽霊よりマナーのなっていない人間のほうが迷惑ですね^^;

とにかく、手洗い場の水の勢いがすさまじかった。滝のようです。

壊れているんじゃないかと思ってパニック! 放っておくと止まるので大丈夫でした(水が自動で止まることを知らなかった)。

ドアの鍵の掛け方がわからなくて困ったのですが、レバーを下げると鍵がかかります。

こんなことも知らないなんて、外出なれしていないのが丸わかりですね。

所感

昼間だということもありますが、心霊スポットの寂れた感が全くありません。家に帰ってもう一度調べたところ、霊の噂があったのは「女子トイレ」でした。現在、女子トイレは多目的トイレに改装されています。つまり、改装前の女子トイレが不気味だったということなんですね。

いまなら入っても全然問題ないですよ~。

トイレのすぐ側にある神社も東屋もとくに嫌な印象は受けませんでした。霊感がない私が言っても説得力がないかもしれませんが……。

ただ、外灯がなくて足場が悪いので、夜は別な意味で怖そうです。

トイレをジロジロ眺めたり、写真をバシバシ撮っている私を家族が生温かい目で見ていました。

まとめ:静かな雰囲気が好きならオススメ

じゅんさい池公園の桜の見ごろは4月中旬。私がお花見に行った14日は、よく晴れていて、満開の桜が楽しめました。

レジャーシートを敷いてお花見をするような場所ではないので、落ち着いて園内を回れます。桜の数は多くありませんが、1本1本じっくり見ることができますよ。公園内はきちんと管理されていて、トイレも綺麗です。足場が良くないので、公園にお越しの際は歩きやすい格好で。

「じゅんさい池公園」
所在地:新潟市東区松園2-2-1
料金:無料
アクセス:【バス】新潟交通バス停「有楽1丁目」で下車して徒歩約4分/【車】新潟バイパス〈国道7号〉竹尾インターチェンジより約15分
駐車場:30台(夜桜観桜会期間中は、臨時駐車場あり)