正月から編み物を始めて1ヶ月ほど。
慣れてくると初心者だった頃のことはどんどん忘れてしまうので、これから編み物をやってみたい方の参考にもなればと思い、1ヶ月でどのくらい編めるようになったのかシェアします。
先生は初心者向けのかぎ針編みの本2冊とYouTube動画です。
本は必要な情報がまとまっているので持っていたほうがいいのですが、半目は仏像の目(それは半眼やないか)、裏山は羨ましいのネットスラングだと思っているような私にはそれでも難しいと感じました。動画で目の拾い方やかぎ針の扱い方などを見ながら本の内容を理解していくのがいいと思います。
とくにじっくり説明書を読むより手を動かしたほうが身につく人は実際にやってみたほうが早いです。
冨岡さん専用「 拾壱ノ型 凪マット」
基本中の基本、細編みの円で作った凪です。
円の練習するのダルいわーと思った時に思いついたデザインです。冨岡義勇のためなら頑張れる。拾壱ノ型にちなみ、中心から数えて11段編みました。
本には「初心者には明るい色の並~極太毛糸がおすすめ」と書かれていたのにウール100%のグラデーション毛糸を使うバカがここに……。
毛糸が黒っぽくなるにつれて目がわからなくなってつらいつらい。糸の撚り方も普通の毛糸と違うみたいでデリケート。強く引っ張ると割れる割れる。
しかも増し目が重なると角ができることをわかっていなくて、最初に作ったほうは六角形になってしまいました。そのうえ端が丸まってきてしまい、14段編んだのに11段編んだものと変わらないくらいの大きさ。
調べたら「編んでいる毛糸に対して外周目数が多すぎる」から丸まってくるそうです。たぶん、この毛糸にはカーブがきついということだと理解。
そこで6目スタートから7目スタートに変更し、増し目の位置も変えました。よく紹介されている円の始まりの目が6目か8目なので2の倍数じゃないといけないと思い込んでいましたが、7目でもいいみたいです。
ゆくれあさんの動画で円を編めるようになりました。説明が丁寧でわかりやすいです。
↓円の編み方・改良版の記事も書きました。
リフ編みにも挑戦
これまでに作ったものを並べてみました。ハートの小物入れ、コーヒーカップ型のコースター、リフ編みの円と四角です。四角は途中で糸がなくなって未完成(適当ですみません)。
コーヒーカップを編んだつもりがティーカップみたいな形になりました。目を数え間違ったのか編み方が悪いのか糸が合ってないのかかぎ針の号数が間違ってるのか。なにか間違っているんでしょうがどこを間違ったのかすらわからない。
バレンタインデーにチョコをあげる相手なんていないくせにバレンタインボックスを編みました。
ハート型にはなりましたが編み目がボコボコ。
まだ編み目をきれいにするところまで余裕がないです。小物でよかった。編みぐるみだったら化け物が誕生するところでした。
リフ編みはエコたわしの動画で練習しました。トルコ発祥のリフ編みはお花や星のようなかわいい模様ができる編み方です。
「リフ編みが苦手な人も多い」「初心者には難しい」と聞いていたので覚悟していましたが、それでも難しかったです。円の編み方であんなに苦労したのに懲りない奴です。「いまの自分には難しいものに挑戦したほうが伸びるのでは?」などと無駄に意識が高いところがあります。
ちなみに鎖編み・細編み・中長編みを習得した時点で挑みました。できれば玉編みもマスターしてから始めるほういいようです。
最初は全然編めなくて何度も解き、しまいには毛糸が悪いんじゃないかと疑い出し、結局編み方が悪かったということに気づきました。やっぱり他責思考じゃダメなんですね。世の中厳しい。
なにが難しいって編み方の手順ではないんです。理屈がわかっても手が思うように動かない。糸の押さえ方、糸を引き出す時のかぎ針の向き、糸玉から出た糸の長さなど、感覚がわかってないとうまく編めないです。無理に編んでもふっくらしたお花の形になりません。
私の場合はかぎ針をペン持ちからナイフ持ちに変えたら編めるようになりました。ナイフ持ちにするとかぎ針に引っ掛けた糸を人差し指で押さえることができるので、糸を引き出すのが格段に楽になります。
セラピー効果もあるらしい
コロナ禍で編み物が人気になっているそうです。編み物に集中している状態は瞑想に近く、その癒やしの効果から「ニットセラピー」という言葉もあるほどです。
集中している状態も心地良いのですが、個人的に完成させた時の喜びが大きいと思います。日常で達成感を得られず自己肯定感が低い人(ひきこもりも含め)にはとくおすすめできるんじゃないでしょうか。
編み物は女性のもの、というイメージもあるようですが、男性の編み物YouTuberさんもいますしニットの貴公子・広瀬光治さんも男性です。
自分で模様や形を作るには数学的なセンスも必要になってくるそうです。どうやって作ったのか想像もできないような複雑なニット作品も1本の糸から作られていると考えると興味が湧いてきます。想像していたよりもずっと奥深く、年齢性別問わず楽しめる趣味だと思いました。