リアルでもネットでも他人の容姿に厳しい人ばかり。顔出しすれば必ずと言っていいほど「ブス」「ブサイク」と批判される世の中です。
芸能人レベルでなければ全員ブサイク! みたいな風潮はいかがなものでしょうか(芸能人でも言われてるけど)。
綺麗なだけじゃ萌えねーんだよ!!!
人の容姿をイジるのは卑しい笑いです。日本のお笑いでは許されても、欧米では笑われるどころか怒られるそうです。
ハリセンボンの春菜がマイケル・ムーアに似ている、というネタもアメリカ人のアリアナ・グランデには通じず、「あなたはマイケル・ムーアに似てないよ!」と真剣にフォローされていました。
アメリカ人だって裏では何を言っているのかわかりませんが、とりあえず人前で容姿の悪口を言うことはカッコ悪いのです。
空気が読めない私でさえ人の容姿を悪く言ってはいけないことくらい知っています。ブログでもTwitterでも誰かを「ブス」「ブサイク」とdisったことはないはずです。
私の父はイケメンだったし、なんならイケメンと毎日イチャイチャしていましたから、今更イケメンを見ただけで興奮したりしません。
人間性に魅力を感じなければ、いくら綺麗でもフィギュアや彫刻と一緒です。
愛、それは何でも可愛く見える魔法
知り合いの女性が「私、パタリロに似てるんだよね」と言っていたのですが、私は彼女の顔がものすごく好きです。パタリロを可愛いとは思いませんが彼女は可愛い。いきなり整形して美女になったら絶望して泣き崩れることでしょう。
神様(統合失調症の友達)も体重が100kg近くあってお世辞にもかっこいいとは言えないけれど、仲良くなれば出っ張ったお腹も二重あごも可愛く見えるものです。
妹なんかどこからどう見ても可愛いです。というか、可愛くないところが見当たらないくらい。
たまに「目が腐っている」と言われることもありますが、好きになったらすべてが愛おしいのです。
本人がコンプレックスを感じている部分ほどチャームポイントに感じます。ちょっと恥ずかしそうにしていると、さらに萌え。
わかりやすいイケメンや美女でないからこそ、その魅力を独り占めにできる……なんて贅沢なことでしょう。その悦びを享受するためなら、目なんていくらでも腐らせてやります。
肝心なのは自分が萌えるか萌えないか。
メディアが作り上げた美の基準なんてどうでもいいのです。
これで自分自身にも萌えることができれば完璧なのですが、自分の欠点だけは好きになれないのですよね……。