下弦の鬼と無惨様の折り紙が完成。キャンドゥの背景ボードと合わせて無残様のパワハラ会議が再現できました。
ついでに思い出したのですが、無惨様による下弦の鬼の粛清について言いたいことがあったのでお話しします。
無惨は本当にパワハラ上司なのか
下弦の伍の累が討伐された後、無限城に集められた下弦メンバーは次々と無惨様に始末されていきました。無惨様のお許しがなければ発言することさえ許されず、媚びても逃げても結局殺されました。
何を選択しても生存ルートが存在しない理不尽な処遇から「パワハラ会議」と呼ばれるシーンです。
ここで無惨様は「私は何も間違えない」「私の言うことは絶対である。お前に拒否する権利はない」といっためちゃくちゃな無惨哲学を語り、顔はいいけど死ねばいいのに、と鬼滅ファンの憎悪の的となったのでした。
しかし、冷静に考えてみれば表現の仕方がむかつくだけでけっこう重要なことを言っていたと思います。
「十二鬼月に数えられたからといってそこで終わりではない。そこからが始まりだ」
十二鬼月は鬼の選抜チームです。精鋭ならばより一層努力すべきところ、気を緩めるとは何事だと無惨様はお考えなのです。
「景気づけに鬼殺隊の柱ぐらい殺ってこいや!」という意味であり、下弦の鬼たちはやる気がないうえに弱腰だから怒られていたのでした。
やり方は最悪ではあるものの、要するに働かない・役に立たない部下をクビにしたのです。
顔以外に良いところがない無惨様ですが、よく見ていると使える部下はそれなりの地位に置いています。あんまり好きじゃない半天狗でも手柄をあげれは「でかした」と褒めています。仕事に対してはわりとフェアみたいです。
累が欠けたことはきっかけにすぎず、招集をかける前から下弦の鬼に不満があったのだと思います。もともと自分以外はゴミクズ扱いでしょうが、会議の時は最初から殺る気だったので話を聞かなかったのだと私は解釈しています。あれは会議というより「無惨様のクレームを聞く会」のほうがしっくりきます。
呼び出された時点でゲームオーバーなので、変態の魘夢以外はつねに危機感を持って行動しろとしか言えません。
猗窩座も働かないから怒られた
無惨様は上弦の参の猗窩座にもパワハラを行っていました。アニメではまだ描かれていませんが、遊郭編の最初のあたりで無惨様がまたキレます。
猗窩座は上弦の鬼のプライドがあるので納得がいかず怒っていましたが、これも下弦の鬼の時と同じ。まともに働かなかったから怒られた案件です。
無惨様としては苦戦している魘夢のテコ入れに猗窩座を派遣したのに、猗窩座ときたら煉獄さんをナンパするのに必死で本気で戦わないという……。
鬼たち無惨様なめすぎ。
鬼になったその時から無惨様に生殺与奪の件を握られているんだという危機感がありません。「私よりも鬼狩りのほうが怖いか?」と直接脅さなければ尻に火がつかないなんて。敵の組織にしてはお花畑すぎるだろ。
無惨様みたい鬼畜とは一生関わりたくないですが、回りくどい言い方をするだけで大したことは考えてないので真面目に働けばいいと思います。評価の高い累や黒死牟みたいな鬼を手本にすればそんなに面倒な相手ではない気が。
「全ての決定権は私に有り 私の言うことは絶対である」という無惨様の言葉も特別ひどいとは思いませんでした。鬼の世界に人間のルールは通用しないと思われますので無惨様がルールブックで間違いありません。
優しそうに見えてけっこうなことを言ったりやったりする鬼殺隊のお館様(人間)のほうが怖いと思うのは私だけでしょうか。やたら人望もあるので無惨様よりサイコパスみが強い気がします。