ブラックすぎるバイトを辞め、今度は女性ばかりの職場で働くことになりました。
幸い嫌がらせやいじめはないのですが、女性特有の人間関係が難しいと感じています。
自分には関係がなくても、相性の悪い人同士が顔を合わせた時の微妙な雰囲気はいたたまれないものが……。
ピリピリとした空気を出しながら、表面的には仲の良い演技をするのです。嫌いな相手と笑顔でお菓子のやり取りをしたり、世間話したりできるのが恐ろしい。
私は能天気にみんな仲が良いのだと思っておりましたが、嫌いな人が居なくなった瞬間から悪口がはじまります。
悪口を言われているほうもかなり癖がある人なので仕方がないのですが、この態度の変わりようには驚かされます。
何があっても「私は悪くない」
職場で悪口の標的になっている女性は、とにかく仕事をしないそうです。
隙があればサボる、手を抜く。しまいには入ってはいけない部屋のカギを勝手に開けて休憩していたところを社員とバイトに見つかってしまいました。
その方は愛想がよく、私には優しいのです。
悪い人だとは思いませんでしたが、仕事中にフラフラとどこかへ行ってしまうのを見たことがあって、不思議ではありました。
社員とバイトの話によると、何度注意しても言うことを聞かないそうです。
最初はどちらを信じればいいのかわからなかったのですが、状況をみて社員とバイトの話のほうが辻褄があっていると感じ、彼女たちを信じることにしました。
ただ、彼女が一方的に悪いとも言えないのです。社員がいないところでバイトの方に話を聞くと、また違う側面が見えてきました。
今はサボってばかりの彼女も、最初の何か月かは真面目に働いていたそうです。しかし、仕事の指示の仕方に不満があって、今のように反抗的な態度になっていったようでした。
何があっても仕事をサボっていい理由にはなりませんが、彼女の言い分も一理あると思います。
たしかにこの職場の新人教育は上手とはいえません。説明に主語がないので簡単な話がえらく難解になるのです。
「〇〇さんは丁寧に教えてくださるんだけど、言葉が足りないところがあるから、わからなかったらその場で質問したほうがいいですよ」と彼女からアドバイスされたことを思い出しました。
たとえば、駅で社員にバッタリ会った時。
「線、届きましたか?」といきなり聞かれて驚いたことがありました。
その日、仕事で使った電源コードの長さのことを言っているのですが、職場ならまだしも、駅でいきなり「線」と言われたら線路の話だと思う人もいるでしょう。こんな調子で毎回クイズを出題されているようであり、推理力が試されるのです。
「再三注意しているのに言うことを聞いてくれない」と社員は言いますが、彼女にしてみれば「わかりやすく説明してほしい」ということなのです。
両者とも「自分は悪くない」「被害者」という認識で歩み寄ろうとしません。
本当はみんなコミュ障なんじゃないか?
私の母も主語がない話をしている自覚があるそうです。
きっと私もそんな話し方をしていることがあるでしょう。
他愛のないお喋りならそれでいいのですが、大事な話をする時は誤解がないように配慮したほうがいいと思いました。「察してほしい」は相手にとってストレスでしかありません。
女性によくある人間関係のトラブルは「わかりやすく説明する」、「素直に人の話を聞く」ことで避けられるのではないかと思います。
性別で括るのはよくないですが、女性は何があっても「自分は悪くない」と言い張ることが多く、好き嫌いで物事を判断しがちな気がします。
自分の話が通じないからといって相手を馬鹿にしたり怒ったりするのは最悪の対応です。
男性よりコミュ力があると言われている女性でもこんな状態ですから、本当にコミュニケーション能力に長けている人は少ないのではないでしょうか。
ひきこもっていると世の中の人がみんな立派に見えてくるものですが、社会人も意外とポンコツ揃い。世の中ほぼほぼコミュ障だと思えば気が楽です。