最近はブロガーのYouTube進出がブームらしいです。動画センスのないブロガーが底辺で足掻いているのを尻目に、爆速で人気YouTuberに駆け上がったのが「吉田製作所」です。
チャンネル開設は2018年3月1日。わずか1年足らずで登録者13万人。サブチャンネル、ゲームチャンネル合わせると17万人を超えます。
内容よりも吉田(の生態)が面白い
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ガジェット系(自作PC)・DIY系という全く興味のないジャンルでしたが、ピピピさん(Vtuber青髪ピピピfeat.黒髪ピピピ)が生配信で「一番好きなチャンネルかもしれない」と言っていたので見てみることにしました。ピピピさんもブロガー出身YouTuberの注目株。彼のお墨付きなら間違いないと思いました。
専門用語なんてさっぱりわからないのに、なぜか見てしまう不思議なチャンネル――それが吉田製作所。
「吉田でーす」「○○だよねー」と語尾を伸ばす独特のナレーションにハマる人が多いようです。私もこの喋り方に吸い寄せられたクチです。初期はもっと癖のない喋り方だったので、本人も意識してやってるに違いありません。ブロガーの吉田さんはこんなキャラじゃなかった気もしますが……。
吉田さん的にイマイチな商品は「最悪でーす」と明るくdisります。本音を言うスタイルはブログと変わらないようです。
顔出しはしていませんが、ときどきカメラを自分に向けて「豊満ボデー」を披露してくれますよ(2017年4月5日のブログに体重は107kgと書かれていました)。
好きなものに似てくるのでしょうか、ピピピさんの買い物動画にもそこはかとなく吉田臭が漂っている気がします。
YouTubeでかなり儲けているように見えますが、破産寸前(という設定?)で家賃5万円の借家に住んでいます。
この動画ではスーパーで購入した氷をバラすため、冷蔵庫の扉に叩きつけるという荒技を披露していました(そのせいで冷蔵庫の扉はボコボコ)。「がさつ界の帝王ヨシダ」とはよく言ったものです。
呆れるほどの面倒くさがりなのに、動画はえらく手間暇かけて作られていますね。なんだかんだ真面目そうな吉田さんです。
視聴者とのやり取りが面白い
吉田さんのチャンネルは視聴者のコメントも面白いので見逃せません。
自炊を全くしない吉田さんが「ソフトウエアアップデートして自炊対応する」とお鍋で炊飯を試みたものの、あまりにも残念なご飯が出来てしまいました。すかさず「吉田OS、脆弱性多すぎ」と突っ込む視聴者が秀逸です。
ほかにも「地球人が全員吉田だったら、地球滅びる」という、あまりにも的確なコメントを見つけました。
わりと壮絶だった「YouTuberヨシダヨシオ・エピソード0」
動画では明るくメンヘラ系サラリーマンと言っていますが、仕事で精神的に追い詰められ、体調を崩してしまったようです。
会社を辞めた後はブログ・アフィリエイトの収入と貯金で生活していました。生き方を模索していた2018年の目標は「無職として1年間生き延びる」。
「これからは動画の時代だ」と感じた吉田さんは、底辺から中堅~人気YouTuberまでありとあらゆる動画を見て研究したそうです。YouTubeを始めたことで生き延びるどころか人生逆転。なんて理想的なYouTubeドリームでしょうか。
登録者1000人にも達成で
もはやトップYoutuberという大手が存在しているYoutubeで、人気ジャンルを狙うのは無理です。
ニッチ戦略に徹すべきでしょう。
Youtubeの動画を良く見てください。
明らかにジャンルが偏っています。先ほど述べた、ゲーム実況や商品紹介、ネタ系ばかりです。
それ以外のジャンルにはトップクラスのYoutuberがほぼいません。チャンネル登録者数万人程度の中堅クラスがチラホラいる程度です。
僕が「モノづくり・DIY」系のYoutubeチャンネルで攻める理由がココにあります。
モノづくり系はある程度の技術力や経験が必要だし、撮影が長時間に及ぶため編集が相当大変です。
投稿している人があまりいません。
でも、ものづくりって見ているだけで面白いですよね。テレビでも取り上げられることも多いのでニーズはあります。
「登録者1000人にも達成できないような底辺Youtuberにだけはなりたくない」という吉田さんの心配は杞憂に終わりました。吉田製作所のように8ヶ月で登録者10万人超えを達成するチャンネルは非常に珍しいそうです。
自作PCはライバルが多く、お金がかかりすぎるという理由でジャンルを「モノづくり」に広げた吉田さんの選択が正しかったということでしょう。おかげで自作PCに興味のない私のような人間も視聴者になりました。
ブロガー出身のYouTuberはもっと吉田さんを見習ったほうがいいと思います。ブログと同じ調子で御高説を垂れても有難がって聞いてくれる人などいないでしょうから、もっと視聴者に寄り添う動画を作ってほしいものです。