ラッパーRYKEYの顔面血だらけ配信が話題になっています。
インスタライブは削除済みですが、YouTubeに動画が転載されているので、ご覧になった方も大勢いるでしょう。
RYKEYの話によると15人から集団リンチを受けたのだそうです。真っ赤な血を滴らせながら訴えかける姿は鬼気迫るものがありました。
真相は闇のなか
RYKEYは「絶対にぶっ◯してやる」と息巻いておりましたが、どのような経緯で暴行を受けたのか、詳しいことは語っていません。
後日「誰とも喧嘩していない。すべてプロモーションだった」と説明しています。
有名なラッパーの名前を出してしまったことで黒幕探しが始まり、ネットでは完全に噂がひとり歩きしている状況でした。
納得いく説明かどうかはともかく、全方向に配慮して、ふわっと着地させたんだと思います。
私のようなにわかHIPHOPファンは「びっくりさせないでよ~! ハロウィーンが遅れて来たのかと思ったよ☆」とでも言うしかない。
「この顔見てラップやめようと思ったやつ、全員ラップやめろ」
RYKEYの配信で最も印象に残った言葉です。
いくらフリースタイルがブームになろうが、ラップはJ-POPじゃないんだってことを身をもって示しているように見えました。
RYKEYさん血だらけ生配信でトレンド1位?一体何が?
不良が更生して弁護士に、とか、不良が更生して先生に、とかね、ドラマや映画はあるんですけども、不良が不良のままやれるのがHIPHOPなんですよね
2-EIGHTさんがおっしゃっているように、その危なっかしさが最大の魅力でもあるわけです。
T-Pablow VS 晋平太
去年の「フリースタイルダンジョン」でT-Pablowが晋平太の胸ぐらを掴んだ事件がありました。
晋平太がカメラに見えないようにT-Pablowを腕で押す、という卑怯なやり方でボディタッチしてきたことに腹を立てたのでした。
不良グループのリーダーだったT-Pablowが腕力で晋平太をねじ伏せるのは簡単です。
それでも競技と割り切ってフリースタイルをやっているのですから、マナーは守ってくださいよ、ということなんですね。
この社会にどれだけ格差があっても、マイクを握れば平等にチャンスが与えられるのがHIPHOPの世界。そこにインテリも不良もオタクも関係ありません。
ただ、こうして「もともと不良の音楽なんだよ」という揺り戻しが定期的にくるわけです。
それを見てHIPHOPなめんなよ、とイキるHIPHOPファンもどうかと思いますが、暴力的な要素を多分に含んでいる音楽だということを理解しておかなければいけません。
要するに、ファンは黙ってRYKEYの新作アルバムを買えってことです。