ちょっと大きめなファンイベントくらいの盛り上がりで終わると思っていた「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が空前の大ヒット。
初めて見た時「南国の鳥みたいなの出てきた」と思った煉獄さんが飛ぶ鳥を落とす勢いで記録を更新していったのは嬉しい誤算です。
真のヒーローは三郎爺さんだと信じて疑わない私でも煉獄さんの勇姿には胸を打たれました。
老いも若きも男も女も煉獄さんに（恋）心を燃やしすぎちゃってよもやよもやな状況なのですが、これってリアル男子が一芸のない善逸だったり、顔が良くない鬼舞辻無惨だったりすることの裏返しなのでしょうか。
どうも映画を見た女性たちは煉獄さんと結婚したい、世の中の男性も煉獄さんのようになってほしいと考えるようです。
伊之助と洞窟の主を倒したい私とは価値基準が違うのでよくわかりませんが、煉獄さんならどんな女性も受け入れてくれそうだし、要するに自分を幸せにしてくれそうだから好きなんでしょう。煉獄さんが幸せかどうかは知ったこっちゃないようです。
じゃあ究極、誰でもいいんじゃないか？
とくに既婚のガチ恋勢が言う「煉獄さんと結婚したかった」は「結婚失敗しちゃった私かわいそう」を言い換えてるだけのような気がします。もういっそ煉獄さんを不幸にしても自分は幸せになってやるという負のオーラすら感じます。
「自分のことしか考えてないから結婚生活がうまくいかないんじゃないですか」と聞きたくなるのですが、そういうことを言うから私には友達ができないんだとわかりました。
あの不屈の煉獄マインドは母の瑠火さんの教育の賜物です。
一芸のない善逸や顔が良くない無惨だって禰豆子ちゃーんがパートナーだったら煉獄さんになるかもしれないし、死んだ魚のような目も輝くかもしれないです。顔は良くならないけど。
煉獄さんと結婚したいなら、煉獄さんのような人に見初められるのを待つのではなくて、立派な育手になるための修行を積んだほうがいいんじゃないかと思います。
我ながら素晴らしい提案をしました。
