恐ろしい夢を見た私は、編み物よって邪神クトゥルフとダゴンを召喚しました。
魚っぽいのはハンギョドンじゃないです。ダゴンです(言われる前に言っとこ)。
目玉の赤いビーズ以外は背景も含めて100均のものです。ついに深海の背景を使う時が来た。思った以上にルルイエみが出て満足です。
クトゥルフ様の正体は実弥ちゃんでした。
頭はフード状になっていて、脱がせると顔が見えます。この姿だとSAN値が回復しちゃうね。たしか『ハウルの動く城』にこんなのいた。
小さいけど羽根もあります。飛行能力なさそうですけど。
製作中はダルマみたいでした。これはこれで好き。
本家クトゥルフ様とのツーショット。
クトゥルフに見えるかどうか心配だったのですが、意外とちゃんとクトゥルフしてました。
『クトゥルフの呼び声』を読んでみた感想
クトゥルフ神話の概要は知っていても原作をまともに読んだことがなかったので、評判の良い田辺剛さんのコミカライズ版を読んでみました。
クトゥルフ神話において邪神の姿を見た者は発狂したり死んだりすることになっているため、見ることができないクトゥルフの全身像が描かれていることに感動しました。その時点でアイドルの写真集に等しいです。尊い。
(同じく最近のクトゥルフ神話もので評判の良い『The Shore』もクトゥルフやダゴンの姿がたっぷり見られるうえ、ダゴンのお尻も見られる素晴らしいゲームです)。
時代に合わせてヴィジュアルは洗練されてきているのですが、原作のストーリーにはどうしても古さを感じてしまいます。
人類誕生以前の太古の昔、地球を支配していたのは宇宙から飛来した者達(クトゥルフ神話では旧支配者と呼ぶ)でした。ようするに宇宙人なわけですが、肉体があったりなかったりで人類が分類するところの生物の枠には収まらない存在です。
人類のなかに旧支配者を神として崇拝する集団がいて、彼らを復活させようと画策することにより巻き込まれた人が酷い目に遭って終わる、というのがおおまかなストーリーです。
日本人の私には怖さが伝わりにくいのですが、西洋人の価値観の中心にあるのはキリスト教ですから、神による天地創造を否定するような話は「冒涜的」であり、恐るべきものなのです。
聖書に神は「自分に似せて人間を作った」と書かれているのでクトゥルフたち邪神はタコだったり「名状しがたい」姿だったりします。
問題は、その旧支配者を崇拝しているのが白人以外の人種ばかりだといことです。白人以外は頭のおかしい野蛮人というストレートすぎる差別表現はさすがに古い。
もともとパルプ・マガジン(安い通俗雑誌)に掲載されていた作品であり、原作者のラブクラフトは生前、ほぼほぼ評価されていなかった作家なのでしょうがないといえばしょうがないんですが。
現代だと銃を乱射する代わりにクトゥルフを復活させようとするとか、階級の壁を壊すためにクトゥルフが担ぎ出されるとかのほうが説得力あるような気がします。
クトゥルフ神話自体、ラブクラフトの世界観をベースに複数の作家の創作によって全体像が作られていった作品なので、原作者に縛られることなく多種多様な展開を考えられるのが面白いところでもあります。
いままでの話に全く関係ないんですけど、ラブクラフトと運転免許返納で炎上中のYouTuber・スーツ君がなんとなく似てる。
アメリカ人にしたらこんな顔なのかもしれない。