アニメ勢が全貌を知るはまだまだ先のことになりますが、無限列車ではシルエットで登場済みの上弦の壱・黒死牟の倒し方を考えてみました。
上弦の参・猗窩座の絶望的な強さを思えば上弦の壱の恐ろしさが想像できるのではないかと思います。神童の無一郎や鬼殺隊最強の岩柱をもってしても大変な苦戦を強いられた相手でした。
継国巌勝a.k.a.黒死牟
- 継国縁壱の双子の兄。無一郎のご先祖様(自称)
- 流派:月の呼吸
- 階級:上限の壱
- 元鬼殺隊
- 鬼になった理由:強くなりたかったから
- 無惨様との関係:ビジネスパートナー
- 好きなもの:強いやつ(剣士ならなお良し)
- 嫌いなもの:序列の乱れ
- 趣味:技のレビュー
- 語尾がいつも「・・・」
- 意外とよく喋る
- チャームポイント:6つの目玉。その眼力は技の批評にのみ使われる。千里眼的なものが使えたり、目からビームが出たりはしないけど、かっかしないでほしい。後ろ姿はイケメン風なのに振り向いたら「うわあ」な演出のためと思われる。
弟が天才剣士だったばかりに嫉妬で闇堕ちしてしまうお労しい兄上。映画の「アマデウス」でいえばモーツァルトに嫉妬するサリエリのポジション。
赤の他人ならまだしも双子だからいっそう残酷です。見た目は瓜二つなのに能力は雲泥の差、どんなに頑張っても弟の劣化版なのですから。
いっそ無能なら別の生き方ができたのかもしれませんが、そこそこ強いから諦められないうえに天才との力の差がわかりすぎるくらいにわかって生き地獄を味わうことになります。
縁弟が天才だと知った途端に手のひら返しする継国家のクソ親父(戦国時代の人だからマッチョ思考なのは仕方ないけど)のせいもあって、縁壱に「優しい」と言われた性格もどんどん捻じ曲がっていきます。
その優しさは弱者だと思っていた弟への憐れみ、強者の余裕だったとも思えるし、縁壱が言うように優しい人なのだけれど「強くならねばならない」というプレッシャーから優しさを胸の奥に隠した結果、性格がひねくれてしまった、とも思えます。
鬼にするためとはいえ、自分が斬った無一郎が死なないように手当てを始めたり、柱の技にいちいち感動したりと、優しいかどうかはわからないけれども天然であることは間違いないです。
鬼になったら人生開けるかと思ったらそんなわけでもなく。
たいていの鬼は人間だった頃の記憶を失くしてセカンドライフを満喫しているのに黒死牟は過去を忘れられず、苦しみのループから抜け出せないまま。さらに鬼化+呼吸でドーピングしても80歳過ぎの縁壱に完敗。プライドをバキバキに折られてしまったのでした。
父に嫌われていようが母に愛され、天才なのに驕ったところがなくて性格も良く、兄想いの縁壱。感情表現は苦手なものの、わずかな表情の変化から感情を読み取れる嫁もいて羨ましいことこの上なく、もう早死にしてくれと思うのに長生きでした。
巌勝の欲しいものをすべて持っているのが縁壱であり、黒死牟の弱点とも言えます。
いまこそ炭治郎の煽り芸を
首を斬らばければ鬼は倒せないのですが、黒死牟は全方位の敵をロックオンできるほど攻撃範囲が広いので近寄れません。その上、傷をつけたとしても鬼の再生能力であっという間に回復します。いくら柱といえど、人間がフルパワーの黒死牟を武力で倒すのは不可能に近い。
そこで考えました。
「人間の原動力は心だ精神だ。“精神の核“”を破壊すればいいんだよ。そうすれば生きる屍だ」
これは無限列車の魘夢の台詞ですが、精神攻撃を仕掛けるというやり方もあり。
輝利哉さまは4人で倒すことにこだわっていましたけれど、ここで竈門炭治郎を投入したいところです。あの煽り芸を今使わなくていつ使うんだ。
風、霞、岩で黒死牟を囲み、炭治郎をウロチョロさせます。最初に自己紹介でもして礼儀正しさをアピールしておきましょうか。
「縁壱じゃないほうの継国さん。あなたが何年かかっても習得できなかった日の呼吸が使える鬼殺隊士の竈門炭治郎、15歳です。この耳飾りに見覚えがありませんか?」
風柱の稀血で酔わせつつ、初手からメンタルをごりごり削っていきます。ほかの鬼と違って過去の記憶が鮮明にあるからこそ、揺さぶりをかければ効き目があると思うのです。
攻撃を仕掛けてきたら、
「すごく強いですけど、鬼で呼吸も使えるなら強くて当然ですね。人間なのに上弦と戦える煉獄さんや他の柱の皆さんとは大違いです。
『上に立つものは下の者に目くじらを立てるな』って猗窩座に説教してましたけど、弟に嫉妬して鬼になったくせに偉そうじゃないですか。目が6つもあるのに大事なものは何も見えてないんですね。だから縁壱さんにも『お労しや兄上』って泣かれたんじゃないですか」
と、さらに傷口に塩を塗っていきましょう。
たまに口の悪い風柱が合いの手を入れるとgood。風の勢いがなくなってきたら「このままでは玄弥まで死んでしまうわよ」と竈門母のごとき悲壮感を漂わせ、士気を高めましょう。攻撃と口撃の二段構えで黒死牟を弱体化させます。
やり方が汚い?
勝つためには手段を選びません。
一流の侍のように振る舞っていても黒死牟は鬼殺隊を裏切った卑怯者。先に反則技を使ったのは向こうなのですから忖度の必要なしです。
狩った後は「ムーンライト伝説」で華々しく送り出してあげましょう。
炭治郎「神様、今度この人が生まれ変わった時は立派なセーラー戦士になれますように」
これで完璧です。
という冗談は抜きにしても、炭治郎に救ってほしい鬼でした。
黒死牟は許されないことをしましたが、それでも自分が何のために生まれたのかわからないと絶望しながら消えていくのは不憫でなりません。