ひきこもりクエスト

ひきこもりが何と戦ってるかって?自分の中にいる怪物だよ

【感想】ミニマリストの愛読書/小池龍之介『貧乏入門』

スポンサーリンク

白い部屋

うちのブログでは面白キャラ扱いの小池龍之介さんですが(ふざけたブログなので申し訳ありません)、一般的には座禅修行の先生であり、ベストセラー作家であり、ミニマリストから尊敬される立派な方のようです。

まだ「ミニマリスト」という言葉が生まれる前に「少ない持ち物で豊かに暮らす生き方」を提唱する『貧乏入門』を出版されました。

余計なものは買わない、必要なものにはお金をかける

月5万円でも余裕のある暮らしをしている小池さんは、爪に火をともすような節約生活とは無縁。庭のドラム缶で水浴び、洗濯機を使わず洗濯板で手洗い……など俗世間の人間には真似しにくい面もありますが、お金の奴隷にならない生き方が現在のミニマリストに影響を与えていることは間違いなさそうです。

ただし、小池さんは稼講演料や印税などでたんまり稼いでいますから、「お金持ちがお金を使わないと社会にお金が回らなくなる」という批判もあるでしょう。

自分が贅沢をするために使わないというだけで、貯めたお金は自宅兼瞑想道場の「月読寺」の土地建物の購入、改装費用にあてていました。「使うべきところにはお金をかける」という、これまたミニマリストらしいお金の使い方です。

節約本との違いは、欲しい物を我慢するのではなく、欲望から解放される方法を説いている点でしょう。

収入が多くても仕事のストレスで散財してしまい、何のために働いているのかわからないような人もいます。

ストレス(苦)が多いから余計なものを買ってしまうのであって、「ストレスを減らせば質素な生活でも十分幸せになれる」というお話なのです。

日本にはセレブ生活をしているお坊さんもおりますが、見ていてなんだか違和感がありませんか。

お釈迦様は質素な生活をしていました。小池さんのようなミニマル生活のほうが僧侶らしいと私は思うのです(小池さんはその後、お釈迦様にかわって人類史上初の“ブッダ“になるという野望をいだいて解脱修行の旅に出ちゃったので、お釈迦様の弟子失格ですけど……)。

小池さんの美と健康の秘密


昭善、龍之介、ゆる〜イ話17

高価な有機野菜を食べていると本には書かれていましたが、いま農薬のかかったものも食べるし、完全な菜食もやめて、たまにお魚も召し上がるそうです。

身長177cmに対して体重は48kg、アンガールズとかわらないガリガリ体型なのに、顔はみずみずしいらっきょうみたいです。

昭善さんも「体は痩せてるからおじいちゃんぽいのよー。だけど顔がまんま若いの。なんなのそれ」「ゼラチンでも食べてるんじゃないの」と驚いていました。魚と言ってるけど、まさか人魚の肉でも食べたんじゃないでしょうね……と私も疑っています。

食べ物でないとすれば坐禅修行の賜物でしょうか。

超マイペースな小池さんの隣にいるとオネエな昭善さんが普通に見えてくるから不思議です。

高価な美容クリームを塗るより、空気を読まずに自由に生きろ。これが小池流の美容法かもしれません。

最初は動いて喋る小池さんを見て「なんかキャラ違くない?」とカルチャーショックを受けたのですが、年齢の話になった時、

「年は持つものじゃないから捨てられない」
「心はね、永久に若いんです。年をとったと思ってるだけ」

など、ときどき良いことを言うのでやっぱり小池さん本人なんだと思いました。

別にオカルトじゃなかったんだけどな

『貧乏入門』にしろ、他の本にしろ、切り口が違うだけで小池さんが言っていることはだいたい同じ。

喜びも悲しみも脳が勝手に反応しているに過ぎないので、感情に支配されず自分を操縦できるようになりましょう、ということです。

そうは言っても実践するのは難しいですから、坐禅修行(瞑想)で自分を見つめるトレーニングをするわけです。

動画を見ていると小池さんが時折目を閉じて動かなくなることがあるでしょう。

あれは一旦視界をシャットアウトし、自分の心に集中しようとしている状態なのだと著書に書かれていました。※寝ているわけではないみたいです。

小池さんの言っていることもやっていることも理にかなっているので、なぜディーバダッタの生まれ変わりだと信じてしまったのか、解脱してブッダになれると思いこんでしまったのか……大いなる謎です。