かぎ針編みをはじめた頃、最初につまづいたのが円の編み方でした。
初心者本にも編み図と編み方しか載っていなくて、どうやって大きくしたり小さくしたりするのか謎でした。
その時は動画を見ながらなんとか仕上げたのですが、モコタロウさんの編み方がもっと簡単だったので現在はその方法にしています。
いちいち計算する必要がないし、慣れると編み図を確認したりする手間も省けます。
法則がわからなくても10段目の編み方くらいまでならネットで見つかりますが、それ以上になると詰むので覚えてしまったほうが楽です。
最初に円のはじまりを何目にするか決めておくとより簡単です。特別な指定がない限り毎回同じ目数ではじめると迷いがありません。
円を増し目で大きくする方法
増し目なしで1目ずつ編み入れる部分は長編みなどで編むこともありますが、今回は基本の細編みで統一します。
糸端を輪にする時、指にかける糸は2回巻くのが基本ですが、私はモコタロウさん方式で1回にしています。
こうすることで糸を引っ張っても切れる心配がありません。細い糸を使って小さいサイズの円を編む時もやりやすくなります。
基本の6目はじまりで説明します。
6目ではじめた場合、1段増えるごとに目数は6増えます。
1段目は6、2段目は12、3段目は18。九九で対応できるので計算は不要です。
1段目は増し目なし、2段目はすべて増し目。
3段目から奇数段は増し目ではじまり、偶数段は細編みではじまる増し目と増し目の間の細編みは1段増えるごとに1目ずつ増えます。
偶数段の最初の細編みも1目ずつ増える偶数段の引き抜きの目を挟んで最初と最後の目に細編みを2等分します。
たとえば5段目は増し目→細編み3→増し目なので最後(引き抜き編みの手前)は細編み3になります。
6段目は細編み2→増し目→細編み4→増し目と続き、最後は細編み2。
5段目は増し目と増し目の間の細編みが3目でした。
次の6段目は4目に増えます。
その4目を最初と最後で2目ずつにわけます。ちょっとややこしいですが、なるべく角のないきれいな円にするため、増し目の位置をずらす必要があります。
増し目・減らし目・増し目なし。それぞれの編み方で円を編むと……
- 増し目→円が大きくなる
- 減らし目→円が小さくなる
- 増し目なし→側面ができる
という具合に円の大きさを調整したり、立体的に編むことができます。
たとえばバッグを編む時は増し目をして底をちょうどいい大きさまで編み、増し目なしで側面を編んでいきます。
球体を編む時も増し目をして円を大きくしていき、増し目なしで何段か編んで側面を作ります。次は最初とは逆に減らし目をして最後の段は引き絞ります。
減らし目をする時も基本的に6目ずつ減らしていきます。
増やし目をした時と逆に2目一度。減らし目をする時も、減らし目ではじまる段と細編みではじまる段を交互に編みます。