ArtCoreStudiosによるPixabayからの画像
10歳の不登校YouTuber・ゆたぼんさんをいい年した大人がよってたかって叩く、という痛ましい出来事がありました。
全国の不登校児にトラウマを与えてくれてありがとうございます。世の中怖いから家にひきこもろう……そう思った子どももいるんじゃないでしょうか。
人生ドロップアウト組のYouTuberも自分のことは棚に上げてゆたぼんさんに説教していました。
私は多くのブロガーがYouTuberを見下していた頃からYouTuberに好意的なブロガーでしたが、彼らを買いかぶりすぎていたのかもしれません。金になると思った途端、世間に迎合する汚い大人たちです……。
ゆたぼんさんもビジネス不登校なんだけどもね
少年革命家として華々しくYouTuberデビューしたゆたぼんさんでしたが、実際は親プロデュースのビジネス不登校だったようです。
元不登校児としてゆたぼんさんに答えてみました。
・やりたくない宿題を無理やりやらされた
→宿題代行を使うこともできます。
・親や先生の言うことを聞く友達がロボットに見える
→ロボットなら無害だから放っておきましょう。私の同級生は野獣だったので毎日身の危険を感じていました。
・先生に叩かれた
→昭和の先生は子どもを殴るのが当たり前でした。あまりにも理不尽だったら動画でも撮ればいいと思います。
・自殺するくらいなら学校に行かなくてもいい
→命と学校を天秤にかけたら間違いなく命。死んでしまったら勉強しても意味がありません。
・学校行くな
→余計なお世話。
・子どもピースボートを作って世界中の子どもと友達になり、戦争をなくしたい
→言葉の壁、宗教の壁があるので何も知らない日本の子どもが世界中の子どもと友達になるのは難しいと思います。
ロボットという言葉に反応していた人が多かったように思いますが、自分の頭で考える能力は「ストリート・スマート」といって場数を踏まないと身につきません。思考停止でゆたぼんさんを叩いているようなロボット人間になりたくないなら、サイファーに参加してラップの腕を磨くことをおすすめします。
「ガキがなめるな」とdisるYouTuberに「黙れ再生数乞食が」とアンサーすることから始めてみませんか。（「suck my dick 」でもよい）。
ビジネス不登校だったゆたぼんさんがYouTubeで顔出ししたことで学校でいじめられ、本物の不登校になってしまうのではないかと心配です。
学校に行くことが目的じゃないだろ
母にゆたぼんさんとYouTuberの話をしたら、
「やりたいことがあるから学校に行くんでしょ。この人たち、なんでちゃんとした学校を出てYouTuberやってるの。金の無駄」
と、ものすごく冷静なツッコミをしてくれました。
母も昔は優等生だったので「ちゃんと学校へ行かなきゃダメ」とゆたぼんさんを叱ると思ったのですが、偉そうに人生を語るYouTuberのほうが気に入らないみたいです。
高学歴YouTuberのゆたぼんさんdisは「日本は権威主義だから過去の栄光で小銭を拾うこともできるよ」と身をもって教えているのでしょうか。
ゆたぼんさん支持派のホリエモンも過去の栄光で小銭を拾っていますが、「人脈を作る」という明確な目的があって大学に行っています。なんとなく大学に行った人と一緒にしてはいけません。
大人は子どもの良い手本になりましょう
小学生のなりたい職業ランキング第3位がYouTuberだそうです。
今は未来が予測できない時代です。楽をして儲けたいというよりも、真面目に勉強しても報われない社会や、余裕のない大人の姿に絶望しているのではないでしょうか。
小学生くらいだと勉強ができる子より運動ができる子のほうが人気があります。大人が「真面目に勉強するのはダサい」というイメージを払拭してあげなくてはいけません。
学校に行け、勉強しろと脅すよりも、教養を身につけてレベルアップできることを教えたほうがいいのです。
高尚なことを言っても実感がわかない子どもに対しては、〈学校に行って勉強すればすべての望みは叶う〉と射幸心を煽りましょう。
学校に行って勉強すれば金持ちになれる
学校に行って勉強すれば身長が伸びる
学校に行って勉強すれば二重になる
学校に行って勉強すれば人気者になれる
学校に行って勉強すれば喧嘩に勝てる
学校に行って勉強すればモテる
学校に行って勉強すれば痩せる
学校に行って勉強すれば病気が治る……など。
そして成功したラッパーのように女性はべらせたり、高級車を乗り回したりして明るい未来を見せてあげてください。
想像力のない人には欲望をガソリンにしろと言ったほうが伝わります。真面目に学校に行って勉強した結果がしょぼくれた大人では、子どももしょんぼりです。
