ひきこもりクエスト

ひきこもりが何と戦ってるかって?自分の中にいる怪物だよ

わりと元気そうなニート・ひきこもりも病んでいます

スポンサーリンク

病んでる人

Hasty WordsによるPixabayからの画像

 

ニート・ひきこもりなのによく喋るし、冗談も言う。

だったら健康なんじゃないかと思うかもしれませんが、危機的状況で平然としていられること自体、普通の神経ではありません。

元気そうに見える派の私も、それなりにこじらせています。

本当の自分を出せない・演技する

人前でネガティブ発言をするニート・ひきこもりは素直なんだと思います。

元気そうなニート・ひきこもりも本質的には根暗なのですが、自分の感情を素直に表現できません。意地を張ってしまう人もいるでしょうし、気を遣ってそうなってしまう人もいるでしょう。

たとえば、「意外としっかりしている」とか「やればできる」なんて褒められると、言葉どおりの人間を演じようとします。

弱音を吐いて失望されたくない……などと余計なことを考えてしまい、「アンタにはそう見えるかもしれんが、マジで死にそうだから助けてくれ」とは言えないのです。

バグりやすさに定評があるニート・ひきこもり

おとなしいニート・ひきこもりもたまにキレることがありますが、性格が悪いとか、これが本性だったのかなどど言わず、大目に見てあげてください。

もともと情緒不安定ですから「金策に追われる」「将来に不安を感じる」などのトリガーで速攻バグります。

突然攻撃的になって本人も自分の感情に戸惑っているのですが、他人に心の葛藤が見えるわけもなく、ただ性格が悪いと思われてしまうのがつらいです。

ちなみにニート・ひきこもりが自分のことを他人事のように話すのは、現実を受け入れると発狂するからです。

人間の頭の壊し方

事件が起きるたびに報道で耳にする「あんなにいい人がなぜ……」。

脳を慢性疲労状態にすればどんなに意志の強い人でもバグります。もとの性格や頭の出来は関係ありません。

  • 栄養不足にして脳の機能を衰えさせる
  • やりがいのない作業で疲労を蓄積させる
  • 希望と絶望を行き来させ、不安な状態を作る(わざと優しくしたり、殴ったりする)

これはマインド・コントロールの方法ですが、学校や会社に潰されて頭がバグる人も少なくないでしょう。

衣食住足りて礼節を知るじゃないですけれど、余裕があってはじめて冷静な判断ができて、他人を思いやる気持ちが生まれるのです。

ニート・ひきこもり生活は楽じゃない

自分だってできることならひきこもりたい。

そう思う人も多いでしょうが、ひきこもり生活は想像するほど楽ではないです。

結果的にニートやひきこもりになってしまっただけで、それを目指して生きてきたわけではないですから、無力感や恥ずかしさはずっとあります。気がつくと「楽な死に方」を検索していたり……。

働いてないんだから楽してるだろ、と言われれば返す言葉もないのですが。

立場の違う人間を理解するのは難しいことです。

ギタリストのMIYAVIがヴィジュアル系として活動していた頃、理想に届かなくて死にたくなったという話を聞いて「チートキャラのくせに贅沢言うな」と思ったことがありました。

身長185cmでイケメン。プロのサッカー選手を目指していたほど運動神経抜群で、音楽の才能もあるMIYAVIが死ななきゃいけないなら、ほとんどの人類は死ななくちゃいけないじゃないですか。でも本人にとっては切実な悩みだったんですよね。

ひきこもりの辛さなんてわからないと仰るなら、わからなくていいです。でも思ったより自由きままじゃないよ、とは言っておきます。